アイ・シー・アイデザイン研究所|大阪

デザイン・設計から試作、製造までものづくり支援する、売れる仕組み作りを総合プロデュースするICIデザイン研究所

デザイナーの力を最大限に発揮させるために  デザインを依頼する前に[5] 

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デザイナーの力を最大限に発揮させるに

デザイナーが頭を悩ませるのは、
漠然と「新しいデザインをしてほしい」「売れるデザインを」と依頼される場合です。
このような依頼をうけると
デザイナーはまず、発注者側の思う「新しい」とはなにか
今、何を問題として感じているのか
何を解決したいのか
、を探り、
経営資源、固有財産、市場トレンドから分析し
依頼者の思う「新しいデザインの方向性」を示すことからはじめます。
しかし、
これは、「問診」をおこなうようなもので、打合せに時間がかかることになります。

では、
どのように依頼すれば、少ない費用でデザイナーの力を最大限に発揮のでしょうか。

コツの第一回で紹介したことの復習になるかもしれませんが、
「目的=ビジョン」を伝えることです
デザイナーが知りたいのは、
「今」の状態と、「未来」どうしたいか。です。 

改良品の場合
1. 改良にいたった理由
2. 現行品の抱えている問題点について、どのように考えているのか
3. 特に改良したい点

新商品の場合
1. どういう人に向けてつくろうとしているのか
2. どのような商品なのか
3. どこで使われるのか
4. 何が
5. いくらで売ろうと考えているのか
6. 企業の固有財産や得意分野
など、目的を伝えてください。

企画段階でコンセプトをよくねって、検討されることをおすすめします。

通常、どんな商品をつくるにしても、
デザイナーより依頼者がもっている情報量は多いはずですし、
考えていること、情熱、こだわりなどさまざまな部分において
依頼者側のほうがデザイナーより強いでしょう。
それをうまく共有し、伝えていただけるとデザイナーとしても
よい提案につながります。
デザイン提案の質が向上するでしょう。
また、
目的がはっきりしていれば、
デザイナーから提案されたものが、意図が反映されているかどうかを
しっかり確認できます。
デザイナーから提案される案の質を確実に高めることができます。

「参考品」や「競合商品」があれば伝える
商品の技術、素材などの参考品があれば、
デザイナーに提示してください。
どんな些細な情報でも、大きなヒントになることがあります。
特に、改良品の場合は、実物を提示し、
実際にどのように使うのか、
どんな状態でつかっているのかを操作して説明してください。
デザイナーは、この使い方や使われ方からも新たな発想をします。
また、
競合商品を知ることで、
市場における新商品のポジションを明確にすることもできます。
また、類似を防ぐこともできます。

また、可能であれば
新製品で目指したいイメージを提示するのもよいでしょう。
ジャンルが違っても、
こんな商品を持っているような人をターゲットにしている。
このような雰囲気がほしいとわかる画像や写真があれば、
デザイナーはビジュアルイメージを持ちやすくなります。

デザイナーと仕事をするのは「むずかしい」と思われる方には、
ぜひ、読んでいただきたくまとめてみました。

依頼先の選び方 デザインを依頼する前に〔4〕 

前回までで、依頼するのに必要な「企画・コンセプト」の準備が整いました。

どのデザイン事務所と仕事をする?

大企業であれば、多くの開発事例があり、経験もノウハウも蓄積されています。
ところが中小企業で、頻繁に商品開発を依頼することはありません。
そのため、
いざ依頼しようにも、どのようにデザイン事務所を選べばいいのか
どんな風に依頼すればよいのか、に困る。とのご意見をよく伺います

特に、はじめてだと、不安も大きいです。
そこで、選ぶポイントとして
デザイン能力と専門性、得意分野をみきわめてください。

デザイン事務所を選ぶポイント

デザインを依頼するときに
「知恵」「知識」と「技術」を備えていることが基本です。
「知恵」とは、先見性や企画構築能力、
「知識」は、製造や加工の知識、素材、構造など、
「技術」とは、造形能力、設計能力などです。

はじめて商品開発をする場合には、
商品開発をすべてコーディネイトしてくれる、
特に、「設計対応能力」、
製造や加工の知識に基づく『製品設計』が きちんとできるかどうかが重要です。
 
デザインのみを依頼し、設計を自社で行う場合でも、
「設計」「製造」を知らずに「デザイン」されたものは、
製造するにはコストがかかりすぎたりすることがあります。
「商品」になることを前提にデザインされていることが大切だからです。

「デザイナーに頼んでみたがどうやっても製品化することができなかった」
というような話があるのは、
この「製品設計」能力が十分でないデザイナーに依頼してしまった結果です。

商品開発は商品の「絵」が必要なのではなく、
商品化できること必要なのです。
製造や加工の知識がなく、
またそれを反映させる設計能力がなければ、「商品」にはなりません。
「スケッチ」や「CG画像」だけでは、「商品」になりません。
絵を渡されて、あとは製造の方にお願いすればいいですよ。といわれたとしても
実際に、設計をすすめようとすると、
設計者から 「この形状ではできない、製品化できない」と言われることにつながります。
これは、3次元CADデータであっても同じです。
金属を曲げて作るのか、樹脂を金型で成形するのかでは、設計要件が大きく違います。
この設計要件を満たしていないCADデータは、
製品化するために再設計をしなければならず、
逆にコストがかかる結果になります。

コミュニケーション力・コーディネイト力を確かめる。

デザイン能力と専門性、得意分野を見極め、
次に、中小企業との商品開発を多く手がけているデザイン事務所を探すべきでしょう。

いうまでもなく、
大企業と中小企業では、組織、強み、経営はまったくちがうところばかりです。
中小企業の持つ企業資源を最大限に活用する方法を理解し、
さまざまな経験をつんでいることが重要です。
問い合わせる中で、見極めるべきポイントの1つです。
また、
自社のみで開発することが難しい商品の場合、
デザイナーの持つネットワークを活用してさまざまな企業とのマッチングも可能となります。


【“依頼先の選び方 デザインを依頼する前に〔4〕 ”の続きを読む】

企業の得意分野が活かされているか デザインを依頼する前に〔3〕 

前回に引き続き、デザイン依頼のコツをご紹介します。

企画の「目的」がはっきりしたら、
次は、得意分野や専門技術が活かされているか?を検証してみます。

それぞれの企業には得意分野や専門技術があります。
個人でも同様です。
それらを活かすことのできる商品開発であれば、
より成功に導くことができます。
長い間にわたって鍛えぬき、蓄積してきた技術や知識を活かす商品であれば、
より差別化された商品となります。
とりわけ、新しい事業分野へと進出していった場合、
かならずといっていいほどその分野にすでに進出している商品が存在しています。
たちまち、その商品との競争にさらされてしまいます。

そこで活かされるのが、
独自の技術や知的財産(知恵、知識など)です。
プラスアルファーの一味違う「何か」を持っていることで、
新規事業の可能性が見い出せます。

どこに発注する?

商品開発の目的がかたまってきたころには、
内容をどうしようかという事とともに、どこに発注すればよいかが問題になってきます。
色々情報を集めてみると費用も心配だし、
社内や知り合いにちょっとお願いしてすすめられないだろうかという話もでてくるかもしれません。
絵がうまいやつに頼もう
趣味でCGをしてる若い者にまかせられないか? という話もでてくるかもしれません。

CGやCADを使えば、簡単に立体物のイメージができます。
ただ、それでは、絵ができただけであったり、なんとなくかたちになった感じがぬぐえないでしょう。

デザインは、きれいな絵を描くことではありません
絵やかたちをつくるためならCGやCADを使えばだれにでも手軽にできるようになってきました。
ただ、かたちを「整理する」「質をたかめる」ことは、デザイナーでなければできないことかもしれません。
予算がないから社内ですすめた。
でもなんとなく商品ができただけで、お客様の反応はよくない。…では
せっかくの新商品がなきます。
多くの費用を投じてすすめた開発が無駄になります。
これだけは避けたいものです。

次回は、
どのようにデザイン事務所を選べばよいかのポイントをご紹介します。
【“企業の得意分野が活かされているか デザインを依頼する前に〔3〕 ”の続きを読む】

つくりたい商品の目的を明確にする  デザインを依頼する前に〔2〕 

会議

「つくりたいモノの目的を明確にする」


製品開発をしよう!新しい製品企画をすすめよう!と考えているということは
新しいアイデアや改良したい製品、きっかけがあるはずです。

それぞれの企業にさまざまな背景と事情があると思います。
やろう!ときまったら、
次にさまざまな角度から検討をはじめましょう。

でも、待ってください。
「どこの会社に発注すれば良いのだろう?」
「いくらぐらい費用がかかるのだろう?」
「予算はどのくらい捻出できるだろうか?」
費用がかかりそうなのですこしでもやすくしたい」
といったことを検討するのではありません。

では
まず何をするべきか
企画・コンセプト」を練りましょう。

商品開発は「企画・コンセプト」と「計画」が肝心です。
はじめに、終わりがみえるといわれるぐらい、ここが肝心です。

なにをしたいのかを みつめなおす


新製品開発をしたい、改良をしたい などには きっかけがあったと思います。
そのきっかけからもう一度「企画・コンセプト」をみなおしてください。
何も立派な企画書を書くのではありません。
開発をすすめるうちに、さまざまな問題や追加要素がでてくると、
最初の目的が揺らいでしまう会社がすくなくありません。

・この商品は、何を社会に訴えるものだったのか
・他と何を差別化したかったのか


この2点だけでもはっきりとさせることが今後の商品開発をスムーズに進める上で重要となります。
そして、これを「記録」として残しておきましょう。

企画書のようにまとめるのが難しければ、
どんな人にどんなふうにつかってほしいのか。を思い浮かべましょう。 
つまりターゲットユーザーです。

使う人は男性?女性? 
使う人の年齢は? 
どのような商品が好きな人でしょうか?
室内で使うものであれば、どんな部屋にある商品か?


そして、
似た商品がありますか?
こんな雰囲気にしたいという商品はどれでしょうか?

少なくてもこういう点を出来るだけ客観的に整理してはっきりしていれば、
商品としても魅力が何なのか、
どこが差別化されるのかがはっきりしてきます。

発注する側の企画・コンセプトがゆらいでしまっては、
どんな優秀なデザイナーでも的確に提案することは難しくなります。
途中で目的がかわってしまっては、
せっかく費用を投じて依頼しても、最大の効果を得られることはできません。

これら情報をデザイナーと共有して、
はじめて「デザイン」にとりかかれるのです


アイ・シー・アイデザイン研究所では…
デザイン・設計など商品開発に必要な項目に対するヒアリングを行います。
企画・コンセプトが、はっきりとかたまっていない段階や
はじめて商品開発をしたいので、どうすすめてよいのかわからない。
そのような場合のご相談にも対応しております。
【“つくりたい商品の目的を明確にする  デザインを依頼する前に〔2〕 ”の続きを読む】

まがる歯ブラシがメディア紹介されました

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アイ・シー・アイデザイン研究所がデザイン・設計を行った
子どもの歯ブラシによるのどつき事故を予防する「まがる歯ブラシ」が
3月27日日刊工業新聞で 個性発信・話題の商品として紹介されました。
まがる歯ブラシ
子どもは大人と「同じ」がとても好き。
だからこそ、特別な形ではなく大人の持つ歯ブラシと「同じような」形でありながら
安全」が確保できるように、デザイン・設計しました。

まがる歯ブラシは、
柔軟性のある材料を使うことで、強い衝撃が加わるとくにゃっと曲がります。
でも、歯を磨くときは、
しっかり歯垢が落とせるしなやかさを持たせています。

まがる歯ブラシのご購入は… ICIデザイン研究所ショップへ
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